京都市議会 2000-11-20 11月20日-02号
今一番必要なことは,我々は京都市民であるという社会共同意識をしっかりと再構築しておくことだろうと思います。利益共同社会の価値観はある程度貨幣の価値で決まります。しかし理念の共同社会,人間関係の共同社会は貨幣の価値では決まりません。これの価値観の設定は非常に難しいわけでございます。
今一番必要なことは,我々は京都市民であるという社会共同意識をしっかりと再構築しておくことだろうと思います。利益共同社会の価値観はある程度貨幣の価値で決まります。しかし理念の共同社会,人間関係の共同社会は貨幣の価値では決まりません。これの価値観の設定は非常に難しいわけでございます。
昨日の本会議での我が党の質疑の中で述べましたように,社会共同意識が希薄化している現代社会の中で,今日の京都のまちを懸命に支えておられるのは,地域で無償のボランティア活動に参加されている大勢の善良な市民であります。多くの方は,現在でも何の報酬もなく,身分的保障もなく,時には仕事を休んで地域での各種活動に従事されているのであります。
私は,現代社会の諸悪の根源は,一に掛かって社会共同意識が全く希薄になり,地域連帯感がなくなってしまった結果だとあえて断言いたします。小さくはまず家庭,町内,大きくは京都市,そしてまた国家,そうした中でお互いに親睦と融和を図り,相協力しながら人間関係を構築し,心豊かで住みよい快適な環境をつくり,そうした中で幸せな生活を送っていくことが必要であろうと思います。
社会共同意識を高揚し,快適に共同生活を営むためには何をすることが重要であるかということを十分認識していただき,市民の皆さんと行政とが一体となってこれらを推し進めてこそ,初めてあなたの提唱されている健康都市は成就するものでございます。 幸いといいますか,この京都には伝統的に各地域で各種のボランティア活動を積極的にやっておられる団体が多数あります。